「落ち込みやすい人」が今すぐやるべき2つのこと 普段、むやみに反省して傷ついていませんか
ゆえに、この記事をお読みの皆さんも、何か理不尽であったり気分を害すること、そして実害があることが発生した際、自分に問いかけてほしい。
「これ、そもそも反省すべきは私でいいのか?」と。
【二つ目の質問】それは、傷つくべき価値のあること?
以下のような経験は誰しもあることだろう。
・いつも家事をしてくれる妻を労おうと洗い物をしたら「洗い方がなってない」と怒られた。
・友人にプレゼントをあげたら「それ持ってるから違うのがよかった」と言われた。
この際、反省したり、傷ついたりする前に、はたまた上司や家族、友人に怒りを向ける前に、いったん考える時間を作ってほしい。
そうして前述のとおり、まず「あなたがどうにかできる(どうにかすべき)問題だったか?」と自分に問いかけ、その答えが「YES」だったとき、反省するのはいい。だが、傷つくのはまだ待ってほしい。
仮に「YES」だったとしても、傷つく前にもう一つ、自分に問いかけてほしい第二の質問がある。
「それは、傷つくべき価値のあることか?」だ。
自分に落ち度や反省すべき点があることが明らかな場合、この二つ目の質問で、それらを正すことの重要性や必要性を測ってほしい。
この質問をさらに細かくしたのが、以下だ。
・反省することで何か効果や意味は出せるのか?
この二つの回答が「YES」であったとき、初めて盛大に反省し、傷ついてほしい。
むやみやたらに傷ついてはいけない。反省し、傷つくことで得るものがあるならそれには意味があるが、傷ついてまで得るものが見出せないなら、そのダメージに意味はないので、反省だけしてさっさと忘れてしまおう。
傷つくときも、理不尽に対抗するときも、心をすり減らすときにも、必ず意味や効果を欲して取り組むべきだ。
そしてこの問いの素晴らしいところは、一見無駄とも思える理不尽で不必要なゴミのようなストレス事象から、自身の成長機会を見出すことができる点に尽きる。
いわば、理不尽とストレスのリサイクルである。精神のサスティナブル。メンタルのSDGsだ。
見方によっては、転んでもタダでは起きない精神でもある。メンタルが強いと言うよりは、何があっても不要な損はしたくない、そんな商人(あきんど)の雑草魂に近い。
モノに限らず、タダで価値あるものを受け取れるなら受け取っておこう。商人精神、万歳である。