有料会員限定

来年前半までに「日経平均4万2000円」予測の根拠 米国経済、為替など3つのポイントを徹底解説

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

有料会員限定記事の印刷ページの表示は、有料会員登録が必要です。

はこちら

はこちら

縮小

日経平均株価は4万円割れの水準が続いているが……

アメリカは大幅利下げ。日本株はどうなる?(イメージ写真:k_river / PIXTA)
※本記事は2024年9月23日6:00まで無料で全文をご覧いただけます。それ以降は有料会員限定となります。

今後の日経平均株価を予想するうえでとくに重要なのは、アメリカ経済、為替、そしてインフレの持続性であると筆者は考える。

アメリカは景気後退を回避できる

まずアメリカ経済についての現状認識は、「明らかに減速しているものの景気後退(リセッション)は回避できる」といった具合だ。

同国の雇用統計に目を向けると8月は、雇用者数が前月比14.2万人増と市場予想(16.5万人増)に届かず、しかも過去分が下方修正されるという軟調な結果だった。失業率は4.2%へと低下したものの、直近の最低値である3.5%からはじわじわと上昇している。先行きも怪しい。

というのは、求人の減少傾向に歯止めがかかっていないからだ。7月の求人件数は767万件と市場予想(810万件)を明確に下回ったうえ、6月の数値も791万件へと27.4万件も下方修正された。水準そのものはコロナパンデミック発生前よりも高いが、この間の人口増加を踏まえれば、決して多いとはいえない。

また、FRB(連邦準備制度理事会)が重視する失業者1人当たりの求人件数は1.07へと急低下した(下図)。

関連記事
トピックボードAD