来年前半までに「日経平均4万2000円」予測の根拠 米国経済、為替など3つのポイントを徹底解説
日経平均株価は4万円割れの水準が続いているが……
今後の日経平均株価を予想するうえでとくに重要なのは、アメリカ経済、為替、そしてインフレの持続性であると筆者は考える。
アメリカは景気後退を回避できる
まずアメリカ経済についての現状認識は、「明らかに減速しているものの景気後退(リセッション)は回避できる」といった具合だ。
同国の雇用統計に目を向けると8月は、雇用者数が前月比14.2万人増と市場予想(16.5万人増)に届かず、しかも過去分が下方修正されるという軟調な結果だった。失業率は4.2%へと低下したものの、直近の最低値である3.5%からはじわじわと上昇している。先行きも怪しい。
というのは、求人の減少傾向に歯止めがかかっていないからだ。7月の求人件数は767万件と市場予想(810万件)を明確に下回ったうえ、6月の数値も791万件へと27.4万件も下方修正された。水準そのものはコロナパンデミック発生前よりも高いが、この間の人口増加を踏まえれば、決して多いとはいえない。
また、FRB(連邦準備制度理事会)が重視する失業者1人当たりの求人件数は1.07へと急低下した(下図)。
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