夜行列車「女ひとり旅」で出会いはあるのか? 女として決心したあの日

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その後、7年の間に北斗星には合計6回乗車。他に寝台・夜行列車はムーンライトながら、北陸、能登、きたぐに、日本海、あけぼの、はまなす、サンライズ出雲・瀬戸、トワイライトエクスプレスに乗った。

もちろん寝台列車以外にもいろんな列車に乗りまくり、知識はまだまだなものの、すっかり乗り鉄だという自覚はある。

ついにグランシャリオでコース料理を堪能!

首から下げているのは自作のウェアラブルカメラ。ハモニカホルダーにi-Phoneを挟みクリップで止めている。視聴者が、自分が食べているかのように見える画を撮りたかった

その間に私もだいぶ成長した。車両の顔を撮ることを忘れないのはもちろんだが、今年初めに「女鉄道ひとり旅」というイベントを立ち上げ、そこで流す映像を撮るために北斗星のグランシャリオで一人フランス料理コースを食べたのだ。

このとき、出会いは全くなかった。まあ誰もこんなことをしている私に話しかけようとはまず思わないだろう。

そして先月、最後まで取っておいた豪華寝台特急「カシオペア」にもついに乗れた。一人で二人分の料金を払って。7年前にカシオペアの存在を知った時、「これは新婚旅行で乗ろう!」と決心していたのを乗ってから思い出した。こちらでも一人で懐石料理をいただいた。すっかり一人旅に慣れてしまったので、むしろ一人が楽になってしまった。

朝方に展望ラウンジカーで景色の写真を撮り、その写真を翌日ツイッターに上げたら、知らない方から「同じカシオペアの展望ラウンジカーにぼくも乗っていました。あれはヤスコーン☆さんだったんですね!」というツイートがあり、かなり驚いた。

知り合いはいないし、誰も見ていないだろうと思って、寝起きのすっぴん・頭ボサボサ・曲がったメガネで、思い切り油断していたのだ。恥ずかしくなったが、この方に二度と会うこともないだろう。そう思っていたら、先日とある鉄道イベント会場でその方から「先日ツイートした者です」と、話しかけられた。いくら寝起きでも眉毛だけはちゃんと書こうと思った。どこで出会いがあるかわからない。

YASCORN(やすこーん) 漫画家

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2008年から乗り鉄、撮り鉄、メシ鉄。東京都在住。小学館の児童誌でデビュー以来、子どもから大人までファン層は広い。キャラクターデザイン、シナリオ制作、ワークショップ、音楽など多彩に活動。単行本は『おんな鉄道ひとり旅』1巻(小学館・「プチコミック」増刊号で連載中)、初の鉄道ミステリー小説『のぞみ、出発進行!!』(小学館ジュニア文庫)、『メシ鉄!!!』1~3巻(集英社・電子書籍のみ)、『GOGO♪たまごっち!』シリーズなど。「0泊3食おひとりさま電車旅」(横浜ウォーカーWEB・コミックエッセイ)、「鉄道食べすぎひとり旅」(ハルメクWEB)ほか連載中。(写真:坪内政美) 最新情報はTwitterで→@yascorn

 

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