赤坂真理さん独白「本当に欲しいのは幸せだった」 「生きづらさを緩和しようと」して求めたもの

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赤坂真理
依存症は、それを認めたときに初めて快方に向かうと言われる。だとするなら、自分の納得できる言葉で自分を提示したいではないか(写真:矢部ひとみ撮影)
「シリーズ ケアをひらく」は、第73回毎日出版文化省を受賞した医学書院のレーベル。2000年のスタート以来、医療関係者以外の幅広い読者に購読されています。
そのシリーズ最新作、作家の赤坂真理さん著『安全に狂う方法 アディクションから掴みとったこと』より一部抜粋・編集してご紹介します。

やってきて吸い寄せられる

I am addicted to alcohol.

これは英語の典型的な文章であるが、これを「わたしはアルコール(お酒)に依存している」と訳すことは、わたしにはできない。自分に好みはたくさんあるはずだが、ある好みにおいてだけコントロールが効かないということなのだ。“それ”のことばかり考え、何を対価に差し出してもそれを欲しいと思ってしまうこと。“それ”に吸い寄せられるようになってしまうこと。

お酒でも、薬物でも、恋愛でも、特定の人物でも、宗教教義でも、教祖でも、特定のホストやアイドルやYouTuberなどの推しでも。

be addicted に似た意味合いの英語は、I(わたし)から見るなら、すべて受け身だ。

be obsessed(取り憑かれる)

be possessed(乗っ取られる。直訳では「所有される」)

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