スマートフォンを取り込むソニー、携帯電話の合弁解消も、競争熾烈

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年末に発売する携帯型ゲーム機「PS Vita(プレイステーション ヴィータ)」は、データ通信用に携帯電話回線を使える。が、電話機能はない。ソニエリはすでにPSの旧タイトルを遊べるスマホを発売しており、「遠慮して電話機能を搭載できなかったのでは」との憶測を呼んだ。

ソニエリの現在のCEOはエリクソン出身。だが、ソニーは相当数の人員を送り込んでおり、「設立初期はエリクソンのネットワーク技術が差異化になった。今はソニーの技術やブランドが差異化につながっている」(平井副社長)との自負がある。

今後の焦点は株の買い取り金額。「500億~1000億円が上限」(メリルリンチの片山栄一アナリスト)と言われるが、折り合えるかは未知数だ。買い取っても世界での競争は熾烈。立て直しは一筋縄ではいかないだろう。

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(本誌:前田佳子 =週刊東洋経済2011年10月22日号)

※記事は週刊東洋経済執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
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