「政治主導」の落とし穴 立法しない議員、伝えないメディア 清水克彦著

「政治主導」の落とし穴 立法しない議員、伝えないメディア 清水克彦著

迷走を繰り返す政治に何が欠けているのか。

長いスパンで考えれば、「政治主導」や「脱官僚」を政治目標に掲げる以上、与野党を問わず、議員個々の政策立案能力を育成することが重要であり、特に与党は、官僚の排除ではなく、専門知識に秀でた官僚を使い切るだけの力を持つことが急務だ。

同時に、監視およびチェックが使命のマスメディアにも問題がある。福島第一原発事故の深刻な事態が明らかになるまでに時間を要したのは、当初、メディア各社が、「炉心溶融はない」「直ちに人体に影響はない」などとした政府発表を、そのまま報道したからにほかならない。

議員立法の重要性を説き、メディアのあり方を問う。

平凡社新書 819円

  

ライフの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • コロナショックの大波紋
  • 日本野球の今そこにある危機
  • 新競馬好きエコノミストの市場深読み劇場
  • 溺愛されるのにはワケがある
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
「賃料補助」は焼け石に水<br>飲食店を追い込む“遅い政治”

多くの飲食店経営者が自粛要請に応じています。政治に求められるのは救済プランの素早い策定ですが、与野党案が固まったのは5月8日。せめて第1次補正予算に盛り込まれていれば――。永田町の主導権争いが、立場の弱い人たちを苦しめています。