「政治主導」の落とし穴 立法しない議員、伝えないメディア 清水克彦著
迷走を繰り返す政治に何が欠けているのか。
長いスパンで考えれば、「政治主導」や「脱官僚」を政治目標に掲げる以上、与野党を問わず、議員個々の政策立案能力を育成することが重要であり、特に与党は、官僚の排除ではなく、専門知識に秀でた官僚を使い切るだけの力を持つことが急務だ。
同時に、監視およびチェックが使命のマスメディアにも問題がある。福島第一原発事故の深刻な事態が明らかになるまでに時間を要したのは、当初、メディア各社が、「炉心溶融はない」「直ちに人体に影響はない」などとした政府発表を、そのまま報道したからにほかならない。
議員立法の重要性を説き、メディアのあり方を問う。
平凡社新書 819円
ブックマーク
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
トピックボードAD
有料会員限定記事
ライフの人気記事