名古屋がみそ消費金額「全国39位」というナゾ 「つけてみそかけてみそ」とは何者か
さらに名古屋を代表する人気のお店といえば、『山本屋総本家』。名古屋伝統の味、みそ煮込みうどんは濃すぎず、薄すぎず、まさに絶妙。観光客も、地元の人もみんな大好きな名古屋のキングオブグルメである。
居酒屋の店先でもみそグルメを発見した。おでんだ。名古屋では、おでんもみそ味なのだ。やはり名古屋グルメはみそづくしだった。もしかして、名古屋の家庭ではみそを使わないのだろうか。
名古屋のあるご家庭にお邪魔してみた。この日、テーブルに並んだ料理は、ナスとベーコンがタップリ入ったみそクリームのパスタや、みそで甘辛く仕上げたホイコウロウふう野菜のみそ炒め。もちろん赤出しのおみそ汁も、さらに豆腐にもみそをかけた田楽とあきれるほどのみそづくし。名古屋は、家庭でもかなりのみそを食べている。
CMまで存在する「つけてみそかけてみそ」とは
そもそも名古屋の人たちは、みその消費金額ランキングで下位ということを知っているのだろうか。街行く人たちにそのことを告げてみると、かなりショックを受けている様子。どうやら名古屋人のプライドにミソを付けてしまったようだ。
取材班はさらに謎を深めるみそのデータを発見した。愛知県はみその生産量では堂々の第2位(愛知県味噌溜醤油工業協同組合HPより)。愛知県内には30軒近くのみそ蔵があり、江戸時代から続く老舗もある。2メートルある仕込み桶に大豆麹を入れ、3年もの時間をかけて、じっくりと熟成。桶全体には、均等に圧力が加わるように、石を山積みにするのが特徴だ。コクがあって味わい深い。この味みそこそ、名古屋のみそグルメの神髄と言っても過言ではない。こんなにもみそが根付いた街、名古屋。なのに、なぜ? 謎は深まるばかりだ。
途方に暮れかけた取材班は、街中のインタビューでとあるヒントをつかむ。それは、「つけてみそかけてみそ」。名古屋の誰もが口にする、一見、ダジャレのような謎の言葉だ。「つけてみ~そ~かけてみそ~♪」。誰もが歌えるCMまで存在する。YouTubeでもみつけることができる。実はこの言葉にこそ、名古屋のみそ消費金額が、全国ランキングで下位となるスゴイ秘密が隠されていた。
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