「不合理性」が解決する?耐久公共財の行動経済学 「現在バイアス」によって改善される可能性

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行動経済学のイメージ
(写真:ELUTAS/PIXTA)

集団全体の目的を、その集団に属するメンバーが自発的に費用を負担し合って達成しようとする場面は多い。身近なところでは、家庭の家事分担における「気づいた人がする」方式は、時間という費用の自発的な負担の例だ。複数人で共有する物を購入するためにカンパを募って資金を集めることも一例である。

標準的なミクロ経済学の理論では、自発性に任せて費用を分担しようとすると、投入される費用負担の総量は集団全体として望ましい水準よりも過少になることが知られている。例えば、本来するべき家事が十分に行われなかったり、カンパの金額が目標額に届かなかったり、ということである。

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