「NFTとデジタルアート」新たなアート界への招待 アート初心者にこそ知ってほしい不思議な魅力

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同じくNY在住の、日本を代表するインターネット作家ユニットexonemoも「メタバース・ペットショップ」プロジェクトでユニークなNFT作品を提供しています。

檻の中のモニターに映るカラフルなパターンのワンちゃんたちは、10分以内に買い手がつかないと永遠に消えてしまいます。それに気づいて慌てて購入すると、救助されたデジタルワンちゃんがほかの購入されたデジタルワンちゃんたちと元気に走り回ったり遊んだりしているのを専用サイトで見ることができます。

メタバース・ペットショップ
exonemo(エキソニモ)での「メタバース・ペットショップ」の展示風景(写真:exonemo公式サイトより)

このどこがNFT作品なのかというと、せっかく救ったデジタルワンちゃんの命をNFTとして永久化するオプションがあるからなのですが、そのためにはデジタルワンちゃんをスキンのパターンに還元しなくてはならない、つまり、なんと皮をはいだ状態でしかNFTにできない仕組みになっているのです。

「本来ペットショップでは、人間の都合で売れなかった動物たちが処分されている。これが電子上だったら違う気持ちになるのか」という疑問を私たちに問いかけるコンセプチュアルな作品です。

参加型アート事業に進化するものも

ハイパー神社
『ハイパー神社』(写真:たかくらかずき氏提供、Direction/Artworks:Takakurakazuki、技術協力:TRANSFORM ART by YUMEMI Inc.、Art Technologist:Tadaaki Sakamoto、 Planner:Rio Yoshida、Producer:Shigeo Goto)

また、京都在住の現代アーティストたかくらかずきは、jpeg等の拡張子を450体の八百万の神として表現し、私たちが日々生きているデジタルな世の中と日本由来の仏教などの東洋思想をユニークに結び付けた「ハイパー神社」プロジェクトを打ち出しています。

神NFTのホルダー(購入などでNFTを保有した人物)がそれぞれ、お互いの神をメタバース上で「参拝」する形で応援します。

6月にはホルダーだけが入れる2Dメタバース「ハイパー神社(祭)」がリリース、最終的にはアートの聖地・直島に新設される神社に実際に祭られるという、プロジェクトが何段階にも進化する壮大な参加型アート事業です。

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