雨でも快適?「ゴアテックス」シューズの履き心地 スーツもカジュアルもオールラウンドで活躍
「ゴアテックスメンブレン(膜)」と呼ばれる極薄のフィルムに超微細な孔が無数に開いており、これには水滴や風は通さないのに水蒸気は通すという特性があります。すなわち雨や風の浸入をブロックしながらも、汗の湿気を逃して不快な蒸れを抑えるといった相反する性能を併せ持っているのです。
防水・防風・透湿性を兼ね備え、しかも薄くて軽量なゴアテックス素材は、過酷な自然環境と対峙するためのアウトドアウェアを筆頭に、南極探検隊の防寒着、またNASAの宇宙服にも採用されてきました。
持ち前の機能がタウンユースにも重宝
現在では、他社の類似素材もさまざま登場していますが、ゴアテックスの知名度は高く、世界中の一流ブランドからラブコールが絶えないのは、非常に優れたクオリティと徹底した品質管理があるからこそ。
いかなるブランドであっても、ウェアやシューズの最終製品がゴア社による厳しい品質テストに合格しなければ本生産は許可されず、これをクリアしたプロダクトだけがゴアテックス製品として晴れて世に出ることを認められます。
そんなゴアテックス素材が靴にも導入されたのは、何も最近ではありません。1970年代、メンブレンを足袋のような形状にした「ゴアテックスブーティ」が開発され、これを内蔵したトレッキングブーツが誕生しました。
以降も主にアウトドア向けに使われてきたものの、持ち前の “ 濡れない・蒸れない ” といった機能はフィールドにとどまらずタウンユースにも有用なことから、徐々に普段履きのシューズにも搭載されるようになったのです。
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