ブラピが実娘からされた残酷な縁切り行為の中身 背景には元妻アンジェリーナ・ジョリーの洗脳?

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また、すでにマードックス君、エチオピアからの養女ザハラちゃん、実の子シャイロちゃんがいる中、当時3歳だったパックス君をベトナムから養子に受け入れるとジョリーが言い出した時、ピットは最初、「今はそのタイミングではないのでは」と反対したと言われている。

2020年の父の日に、パックス君が「世界級の最悪な人」と父に向けたメッセージをインスタグラムに投稿したのには、「パパはあなたをいらないと言ったのよ」と母に教えられたことも関係しているのではないか。

ピットにとって、世界の何よりも子供たちが一番大切だということを、ジョリーは昔からよく知っている。そもそも、ジェニファー・アニストンから彼を略奪するのにも、その手を使ったのだ。

たくさん子供が欲しいと公言してきたのに、アニストンが子供を作ってくれなくて悲しい思いをしているピットに、ジョリーはマードックス君を使って近寄ったのだ(近年、アニストンは、キャリアを優先して子作りを拒否したというのは誤解で、妊娠したかったのにできなかったのだと告白している。それでも、彼女は、レギュラー出演する人気番組『フレンズ』が終わると決まったとたんに立て続けに映画を何本も入れており、映画女優としての成功を重視していたことは否定できなさそうである)。

すでにオスカーを受賞するなど女優としてもすばらしいキャリアを築きながら、ママとしても立派なジョリーは、ピットの目にとても魅力的に映ったことだろう。

ピットの子を妊娠して略奪を決定的にする

ピットがアニストンの元を離れると、離婚の成立を待たずして、ジョリーはピットが何よりも求めていたものを与えてあげた。血のつながった子供の妊娠だ。それまでジョリーは「世の中には身寄りのない子供がたくさんいる。養子はこれからも取ると思うけれど、自分の子を生もうとは思わない」と発言していた。だが、これでピットは自分のものになったのだ。

その子が、シャイロちゃんだ。彼女の誕生は、ピットの人生で最高の瞬間だったに違いない。彼女は顔立ちもピットによく似ている。

その大切な娘は、今、世の中に向けて、父とは何のかかわりも持ちたくないと、静かに宣言をした。『People』によれば、当然のことながらピットは胸を痛めているという。もっと時間が経ち、もっと大人になった時、父の口から話を聞きたいと彼女が思うようになる日は来るだろうか。名前が消えたとしても、心が再びつながることを、彼女の父はきっといつまでも待ち続けるはずだ。

猿渡 由紀 L.A.在住映画ジャーナリスト

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さるわたり ゆき / Yuki Saruwatari

神戸市出身。上智大学文学部新聞学科卒業。女性誌編集者(映画担当)を経て渡米。L.A.をベースに、ハリウッドスター、映画監督のインタビュー記事や、撮影現場リポート記事、ハリウッド事情のコラムを、『シュプール』『ハーパース バザー日本版』『バイラ』『週刊SPA!』『Movie ぴあ』『キネマ旬報』のほか、雑誌や新聞、Yahoo、ぴあ、シネマトゥデイなどのウェブサイトに寄稿。米女性映画批評家サークル(WFCC)会員。映画と同じくらい、ヨガと猫を愛する。
X:@yukisaruwatari
 

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