銚子電鉄の「だじゃれ」はどのように生まれるのか ユニーク商品や映画「電車を止めるな!」秘話も

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続いてメディアでも話題になった映画「電車を止めるな!」の制作費についてである。

「実際のところ2400万円くらいかかった。現時点での興業収入は2800万円くらい。では400万円の黒字になっているかというと、当社の収入は約半分だ」

映画館と折半になるため、2800万円だと1400万円ほどということだ。製作費は回収できていない状況だ。

「2400万円はいろいろな費用。何度も撮り直しした。クラウドファンディングやスポンサーさんのご協力もいただいたが、それでも費用が足りなくて。私が借金して、どうにかした」

オリジナル商品のおかげで銚子電鉄が注目を浴び続けていることは多くの人が知るところだし、実際に経営の赤字を大幅に減少させている。しかしながら、銚子電鉄を長年利用している地元住民の反応は、どうなのだろう。

「自虐ネタでお菓子を販売したり、自虐ネタを言っていったりしている分には、人は傷つけていない。ただ、当社は皆さんに助けていただいている会社にすぎないので、やはり勘違いしてはいけないといつも思っている」

犬吠駅の売店(筆者撮影)

どのように地域に貢献するのか

竹本社長は、今後の銚子電鉄についてどんな考えをもっているのか。

「鉄道存続がかかっているといつも言っているが、例えば、存続自体を前提にした目的ではなくて、存続を前提として地域の皆さんにどう恩返しができるかを、もっと考えていかなくてはならない」

具体的には、「動画サイトやSNSで当社のPRをしているが、本来の鉄道事業の目的は鉄道による地域への貢献だ。それをもっとやっていかなくてはならないと思っている。全然足りていない。そういった使命をしっかりブラッシュアップしていく」。

具体的には、地域の事業者や地域の人たちと連携して、さまざまな商品やサービスを開発していきたいという。そのためにもさまざまなメディアで取り上げてもらう機会が大事であろう。

「メディアに取り上げていただけるのは本当にありがたい。当社の強みなんて何もないけども、多いときは、年間に200回程度各種メディア等頻繁に取材していただき、ありがたい限り。当社は経営状態が非常に厳しいが、厳しい厳しいって言っているだけではどうしようもないので、エンタメ鉄道と公言し、注目してもらえるようにしている」

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