いなば食品「仰天リリース」意外と逃げ切れる背景 ただし、売上への影響小でも「恐れるべきこと」

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学生時代にフロ無しアパートで一人暮らしをしていた私には、ちょっぴり懐かしい感じのレトロな社宅ですが、今の若者にとっては肝試しかドッキリ撮影かのような建物であり、「新しい社員寮が完成している」と言われて入社してきた彼らには相当に堪えたことでしょう。

文春はこれを「新入社員への“ボロ家ハラスメント”」と報じ、あまりなタイトルですが今回は納得してしまいました。

この大量入社辞退と超レトロな社宅問題について、翌12日にいなば食品は公式リリースを発表しました。そのタイトルは、「由比のボロ家報道について」。

エイプリルフールはとうに過ぎていますが、本当にこのタイトルのリリースが出たのです。しかし、この原稿を書いているリアルタイム(4月14日23時現在)にいなば食品のホームページを確認したところ、「由比のシェアハウス報道について」とタイトルが変えられていました。

いなば食品のリリース
当初の内容から書き換えられたいなば食品のプレスリリース(4月15日11時現在)。画像は同社の公式ホームページより

いなば食品で何が起こっているのか

「CIAOちゅ~る」の爆発的ヒットで勢いに乗り、売上高も右肩上がり。「グループ年商1千億円を達成し、『静岡県最大の食糧加工会社となった』(2022年11月7日付「食品新聞」)いなば食品。そんな大企業としては考えられない、アヴァンギャルドなリリース発表でした。

目を疑うのはタイトルだけにとどまりません。今現在はタイトルも内容も書き換えられていますが、既にその内容は報道され、インターネット上には元のリリースの画像がたくさん転がっています。

文章ははっきり言えばメチャクチャで、採用担当だった副社長の急逝(リリース上では「死亡」とおよそリリースにはふさわしくない表現になっていた)と新総務部長による不始末が原因であると、亡き副社長の詳細な病状とともに綴られており、トンデモレベルの発表となっていました。

プレスリリースは会社が発信する情報なので、自社の誤解を呼ぶような表現は絶対に避けなければなりません。さらには今回のような会社の評判を下げるような報道に対しては、正確な情報提供によって誤解を解き、被害を少しでも減じるようなものでなければリリースの意味がありません。

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