急増する「信号待ち強盗」被害者が語る"恐怖体験" 1人運転の女性を狙う卑劣犯行に専門家が警鐘
「突然、若い男が助手席のドアを開けて乗り込んできて本当に怖かった」
20代の女性A子さんが恐怖体験を明かす。
今、国内で『信号待ち強盗』が増えているという。防犯に詳しいジャーナリストが明かす。
「中南米に旅行をしたことがある人は注意を受けた経験があると思います。その名のとおり、信号待ちをしていると強盗が乗り込んできて金品を奪うというもの。だからドアロックは必須といわれていますが、日本は治安がいいのでドアロックをかけない人も多いんですね。それを逆手にとってか、信号待ちをしていたらドアをガチャガチャされた、という被害報告がここ数年で増えているんです」
急に助手席のドアが開き…
外務省は中南米の国々で発生した信号待ち車両に対する強盗事件の事例を、たびたびホームページで呼びかけているが、日本でそんなことが起こるとは。冒頭のA子さんが神奈川県川崎市で被害に遭ったのは、3月中旬のこと。
「時間は夜の8時ごろで正直、警戒心は持っていませんでした。ドラッグストアに寄ろうとして、その手前の信号で止まったら急に助手席のドアが開いたんです。何が起きたかわからずあっけにとられていると、助手席の私のカバンを取ろうとして、後部座席にいた彼氏が男の頭を叩いたら驚いた様子でカバンを置いて何も取らずに去っていきました。ドラッグストアの広い駐車場には仲間みたいな男たちがいて、その車に乗って消えました。時間にしたらわずか1、2分の出来事だと思います」
と記憶を呼び起こす。