米英軍が拠点攻撃、イエメン「フーシ派」とは何か 紅海で船舶への攻撃を繰り返していた

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攻撃は世界各国にどのような影響を与えているのか?

10日にバーレーンで記者会見したアメリカのアントニー・ブリンケン国務長官は、紅海でフーシ派の攻撃が続くと、サプライチェーンが混乱し、ひいては日常品のコストが上昇する恐れがあると警告した。フーシ派の攻撃は40カ国以上の船舶に影響を及ぼしているという。

世界最大のコンテナ会社であるMSCやマースクは、この地域を避けると言っており、海運会社は難しい選択肢を迫られている。

アフリカ航路を変更すると、航路に4000マイル、10日間分相当が上乗せされ、さらに燃料が必要になる。一方で、紅海を使い続ければ保険料が上がる。いずれの選択肢も、すでに脆弱な世界経済に打撃を与えるだろう。

アメリカは「海軍機動部隊」を編成

フーシ派の攻撃を阻止するためにアメリカは何をしてきたのか?

バイデン政権は、紅海におけるフーシ派の攻撃を繰り返し非難し、彼らを牽制するために海軍機動部隊を編成した。

プロスペリティ・ガーディアン作戦と呼ばれるこのタスクフォースには、アメリカ、イギリス、その他の同盟国が参加し、ブリンケン国務長官の言葉を借りれば、「航行の自由」と 「船舶の自由」を守るために紅海をパトロールしている。

バーレーンは参加に同意した唯一の中東諸国である。この地域の多くの国が紅海を経由する貿易に依存しているにもかかわらず、イスラエルの最も近い同盟国であるアメリカとの関係を望まない国が多い、とアナリストは言う。

アメリカとイギリスの軍艦は、フーシ派のミサイルや無人偵察機が目標に到達する前に迎撃している。10日、アメリカの空母USSドワイト・D・アイゼンハワー戦闘機は、他の4隻の軍艦とともに、18機の無人機、2発の対艦巡航ミサイル、1発の対艦弾道ミサイルを迎撃した、とアメリカ中央軍は声明で述べた。

昨年12月31日には、アメリカ海軍のヘリコプターが、商業貨物船を攻撃していたフーシ派のボート3隻を撃沈した。

(執筆:Gaya Gupta記者)

(C)2024 The New York Times 

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