米英軍が拠点攻撃、イエメン「フーシ派」とは何か 紅海で船舶への攻撃を繰り返していた

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2014年、サウジアラビアが率いる軍事連合は、フーシ派が首都を占領し、数十万人が死亡した内戦が始まった後、イエメンの本来の政府を回復させようと介入した。昨年4月には、フーシ派とサウジアラビアの間で和平交渉が行われ、フーシ派がイエメン北部を統治する権利を認める可能性が出てきた。

かつては組織化も不十分な反乱軍だったが、フーシ派は近年武装を強化し、現在では巡航ミサイルや弾道ミサイル、長距離無人機などを保有している。アナリストたちは、この拡大はイランからの支援によるものだと見ている。イランは自国の影響力を拡大するために中東全域の民兵に資金を供給している。

ガザでの「殺戮、破壊、包囲」に抗議

なぜ彼らは紅海の船を攻撃するのか?

イスラエルとハマスの戦争が昨年10月7日に始まったとき、フーシ派はハマス支持を宣言し、イスラエルに向かう船やイスラエルから出航する船を標的にすると述べた。

フーシ派のスポークスマンであるヤフヤ・アル・サレアは、ガザでの「殺戮、破壊、包囲」に抗議し、パレスチナ人民と連帯するために船舶を攻撃していると頻繁に発言している。

ガザ当局によれば、ハマスが国境を越えた空襲を行い、イスラエル当局によれば約1200人が虐殺された後に始まったイスラエルによる空爆作戦と地上攻撃によって、2万3000人が以殺害され、そのほとんどが民間人だという。

昨年11月以来、フーシ派は紅海とアデン湾で、イスラエルの港に向かっている、あるいはイスラエルの港から出航していると主張する船舶に対して、ドローンとミサイルによる攻撃を27回行っている。最新のものは1月11日の午前2時で、ミサイルが商業船の近くに着弾したとアメリカ軍は発表した。

おそらく最も大胆なフーシ派の作戦は、昨年11月19日、武装集団がギャラクシー・リーダー号という名の船をハイジャックしてイエメンの港に運び、フィリピン人を中心とする25人の乗組員を捕虜にしたことである。

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