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総合商社、「洋上風力」入札第2弾でも全勝の背景 「番狂わせ」となった長崎・西海市沖の攻防

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激戦区を制したのは、まさかの住友商事連合だった。再エネの切り札と目される洋上風力の入札で、なぜ商社が強いのか。

住友商事が参画するベルギー沖洋上風力発電事業(写真:住友商事)

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2023年12月13日、国が進める大規模洋上風力発電事業の第2ラウンドの落札企業が公表された。2021年12月の第1ラウンド入札では三菱商事が秋田と千葉の3海域を総取りし大きく注目を集めたが、今回発表された3海域は3つのコンソーシアムがそれぞれ落札する形となった。
いずれのコンソーシアムにも住友商事、三井物産、伊藤忠商事といった総合商社が名を連ねている。再生可能エネルギーの切り札と目される洋上風力の入札で、なぜ商社が強いのか。番狂わせとなった長崎県でのプロジェクトの当事者の声を中心にその背景を明らかにする。

「勝つためにギリギリの死力を尽くした」

年の瀬が迫っていた12月13日午後、メールで落札の第一報を受けた東京・大手町の住友商事電力インフラ第一部のオフィスは大きな歓声に包まれた。

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