カスタムとカスタムターボでは、ターボ以外にも装備差があるため、装備差のないコーディネートスタイルで比較すると11万円高となるわけだが、果たしてN-BOXにターボは必要なのだろうか?
新型となったN-BOXはエンジンこそ据え置きだが、制御の見直しやCVTの改良などが施されたため、自然給気エンジンでも1~2名乗車で街乗りをしている限り、大きな不満が出ることはないだろう。
しかし、多人数乗車をする機会が多い、または山坂道が多い地域で乗る場合、高速道路での移動が多いというユーザーにとっては、やはりターボモデルの余裕の出力は大きな魅力になる。燃費が気になるユーザーも多いかもしれないが、ターボ車はパワーがあるぶん、アクセルを踏み込む量も抑えられ、実燃費は大きな差とはならないハズで、余裕があればターボモデルがオススメということになる。
ただし、新型N-BOXの標準モデルには、ファッションスタイルという魅力的な組み合わせの仕様が存在しているため、標準モデルにもターボモデルが復活することを希望しているユーザーも少なくないのではないだろうか。
メーカーオプションはどうする?
新型N-BOXはメーカーオプションがグッとミニマムとなり、標準モデルに設定される「コンフォートパッケージ(10万100円)と、カスタムとカスタムターボに設定される「マルチビューカメラシステム(7万2600円)」、そしてカスタムに設定される「右側パワースライドドア(6万6000円)」の3種類のみとなった(スロープには設定なし)。
この中でコンフォートパッケージは前席シートヒーター、右側パワースライドドア、左右独立式リアセンターアームレスト、コンビニフック付シートバックテーブル、オートリトラミラーがセットで装着される。そのため、標準モデルを買うのであれば、コンフォートパッケージは積極的に選びたいオプション装備になる。
一方、マルチビューカメラシステムは、真上から見下ろしたような「グラウンドビュー」という映像など、状況に応じた映像が映し出されるもので、こちらは必要に応じて選べばよいだろう。
新型となってグレード体系もシンプルとなり、メーカーオプションも厳選された結果、より標準状態で装備が充実した新型N-BOX。このぶんだとまだまだ王座は安泰と言えそうだ。
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