ピース綾部「タレントはいいよな」の声に思うこと 「僕もあなたと一緒。何も変わりませんから」
── 最近は、住まいをLAに移されたそうですが?
綾部:ニューヨークでワイフと別々に住んでいたので、一緒に住んだほうがいいよねって。それで物件を探してる時に、「ちなみにこの家賃で、LAだったらどんな部屋があるかな?」って見てたら、「ちょっと待って、ガレージがついてくるよ」「一軒家とかだよ」「え、そんななの?」となって。次の日にエアとって、2日後にLAに行って、「住むっていう概念で訪れてみよう」って。それで街を見て、スーパーを見て、「なんかいいんじゃない?」「ノールックだったけど、もういいよね」って、バーンと決めました。
ハリウッドも近いし、ハーレーに乗るから、ガレージがあるのはありがたいし。今、住んでても好きな街ですね。これは「お寿司と焼き肉とどっちが好き?」っていうのと同じで、ニューヨークもLAも両方好きです。ただ、アメリカにいて「出身はどこ?」って聞かれたら、僕はやっぱり「ニューヨーク出身です」っていうところはありますね。
── 映画のオーディションにも行きやすくなりましたね?
綾部:そんなにオーディションも受けてるわけじゃないんですけど、やっぱり人と会う時に、パンパンッと会えるので、それはもう全然違いますね。今の時点で「ハリウッドスターになる」道のりは、1歩ずつというよりは、1ミリずつ進んでるという感じですかね。
どんな経緯でもハリウッドスターとレッドカーペットを
── なぜそんなに前向きでいられるんでしょうか。
綾部:別にポジティブでいようと思ってるわけではないんですよ。「全然できねぇな、ダメだな」って、ネガティブに考えることもありますし。ただ、自分のことなので、やってることを人に納得してもらいたい、認めてもらいたいという気持ちが人よりも少ないと思うんです。僕がアメリカでいろいろやってることを、人に評価されたいとも思わないですし。
とにかく僕は、どんな経緯でも、ハリウッドスターと仕事ができればいいんですよ。急に、吉本興業が金をねじこんで、キアヌ・リーブスの映画に出られたとして、その時間を共有できて、レッドカーペットを一緒に歩けたら、その経緯をあなたが認めるどこうじゃなくて、僕は「あぁ、うれしい!」ってだけなんです。