独学で難関資格を取れる人の「教材の選び方」 すでに合格した人の体験をマニュアル代わりに
続いて参考にすべきは、学習スケジュールです。
細かい人は、1日あたりの勉強時間、科目ごとに割り振った時間、模試の日程など、詳細なスケジュールを公表しています。
公表された学習記録は、それぞれが積み重ねた努力の結果であり、異なるスタート地点から、ゴールまでたどり着いた道のりの記録です。やり方は異なるものの、合格したという結果は変わりません。自分のモデルになりそうな合格者を見つけ、参考にしてスケジュールを組むとよいでしょう。
勉強を実行してみて無理がありそうなら、少しずつ自分に合うように修正して、続けられるオリジナルのスケジュールをつくり上げましょう。
もう一つ、参考にしたいのは、失敗したところです。
合格者は勉強を振り返ったとき、「もっとこうしたほうが効率的だった」という点に気づきます。いらぬ苦労をしないために、合格者が失敗したことをあらかじめ調べておきましょう。これは、いわば地雷を避けるためのプロセスです。独学の社会人受験生は、時間にも費用にも制約がありますので、避けられる失敗をしないようにあらかじめ備えておきましょう。
私の場合だと、すでに書きましたが、司法書士試験の直前にサボってしまったことが大きな失敗の一つです。ほんの少し我慢できなかったせいで、1年を棒に振ることになりました。ぜひ同じ失敗をしないよう、試験が終わるまで気を抜かないでください。
定期的に模試を受ける
これらの事前準備を整えたら、いよいよ勉強を開始しましょう。あとは、定期的に休みを入れつつ、続けることを最優先に努力を続けます。
勉強が進んできたら、定期的に模試を受けましょう。
独学者にとって、模試は客観的な実力を確認する絶好の機会です。結果が出たら、合格者のブログを再び調べましょう。人によっては、模試の成績を記録していることがあるためです。
自分と合格者の成長曲線を比較することで、実力が順調に伸びているかを確認することができるでしょう。
実力が予定どおりに伸びているか、または予定を上回っていれば問題ありません。
しばらくは勉強を続けることに注力し、成長が鈍らなければ本番までペースを保つことを心がけましょう。
目標を下回っている場合は、軌道修正が必要です。
勉強時間が足りない、集中できていない、特定の論点に対応できていない、など原因は様々です。
自分だけでの分析には限界があるので、その際も、過去の合格者の記録を参考にすると、ヒントを得られる可能性が高いでしょう。
合格者のつづった記録を羅針盤とし、孤独な独学の日々を乗り越えましょう。
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