前回は、小川町駅からはじまって東武竹沢駅、そして2020年に開業したばかりのみなみ寄居駅までを訪れた(2023年10月26日付記事「東武東上線『小川町からみなみ寄居』に何がある?」参照)。今回は男衾駅から旅を再開したい。男衾……いったいどう読んだらいいんですか?
「東武鉄道には読み方が難しい駅がけっこう多いのですが、なかなか読めないし、書けないですよね、『おぶすま』って」
これまた前回に続いて、坂戸駅管区小川町駅長の佐藤修一さんが教えてくれた。かくのごとく難読駅名の男衾駅。ホームは島式1面で、保守用車両などが置かれている側線も。かつては取り扱っていたのであろう、貨物ホームの跡も残っている。周辺はのどかな丘陵上の里山だ。駅の周りは住宅地だが、同時に草木で覆われた一帯もある。
立派な駅舎の存在感
そんな駅だから、昔ながらの古い駅舎が……と言いたいところだが、さにあらず。男衾駅、まるで立派な新幹線駅かと見まがうほど(大げさ?)の東西自由通路・駅舎が建っている。改札口はホームの端っこに小さいものが1つあるだけなのに……。
「昔は東側に面するだけの駅舎がありました。駅前広場も整備されて、ずいぶんキレイになりましたよね。駅の周りは……自然がメインで何があるというわけでもないのですが、少し歩いたところにスーパーマーケットのベイシアがありますよ」(佐藤さん)
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