目まぐるしく変化する現代社会。片やヒトの心と体は20万年前から変わりなし。私たちはこの社会についていけているのだろうか。進化生物学者が社会を斬る、文理融合エッセー。
──進化生物学の視点が入ると、社会の見え方が変わります。
経済学や社会学や政治学などは、「今」の状況を見て、それをどうするべきか考えます。ですが、少子化、戦争、気候変動など、今の問題がなぜ起きたのかを解明するには、ヒトがどんな環境で進化してきたのか、私たちの行動にどんな傾向があるのか、といった原点を知る必要があります。
なぜなら、この社会をつくってきた私たちの心と体は、人類が類人猿と分かれて600万年、ホモ・サピエンス誕生から20万年もの時間をかけて進化したものだからです。その原点を、とくに社会を動かす大人に知ってもらいたくて、この本を書きました。
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読み頂けます。
ログイン(会員の方はこちら)
無料会員登録
登録は簡単3ステップ
東洋経済のオリジナル記事1,000本以上が読み放題
おすすめ情報をメルマガでお届け
トピックボードAD
有料会員限定記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら