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「e-メタン」は都市ガス脱炭素の切り札となるか 製造コストや排出量の扱いなどハードルも

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大阪ガスの泉北製造所
e-メタンの受け入れ基地となる大阪ガスの泉北製造所(写真:大阪ガス)

大阪ガスとENEOSは都市ガス原料となる「e-メタン」(合成メタンの一種)の大規模製造に関する共同検討を開始する。

大阪港湾部の工業地帯に製造設備を建設し、ENEOSが海外から調達した再生可能エネルギー由来の「グリーン水素」と、三井化学など近隣の工場から排出された二酸化炭素(CO2)を活用してe-メタンを製造する。8月29日に両社が計画を発表した。

この計画では、2030年に大阪ガスが供給する都市ガスの1%に相当する、年間6000万立方メートルを見ない規模になる。

大阪ガスとENEOSの両社は25年ごろに投資を決定し、27~28年ごろ建設に着手する。製造したe-メタンは大阪ガスの泉北製造所(大阪府堺市)を通じて都市ガスの利用先に供給する。

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