子のスマホ履歴、親はどこまで見ていいの? 親子間で「プライバシーの侵害」は成立するか
親が子どもにスマートフォンを買い与えるとき、時間制限やアプリの使用条件などのルールを決める家庭は多い。しかし、ある父親が「不定期で閲覧履歴を検査する」ことを条件にしたところ、14歳の息子に「プライバシーの侵害だと言われた」――。ネットの掲示板にこんな書き込みが投稿された。
父親いわく、検査する理由は「いかがわしいサイトを見ていないか確認するため」。もしも息子が閲覧履歴を消した場合は、その場でスマホを没収するつもりだという。
「プライバシー権の侵害にはあたらない」
このように親が子どものスマホの閲覧履歴をチェックすることは、息子が言うように「プライバシーの侵害」にあたるのだろうか。それとも親には、子どものスマホを自由にチェックする権利があるのか。浮田美穂弁護士に聞いた。
「子どもにもプライバシー権はありますが、子どもは親の『親権』に服しなければなりません。親権とは子どもを監護・教育する権利ですが、それは親の義務でもあります」
子どもの監護・教育目的であれば、プライバシー権を侵害するとはいえないのだろうか。
トピックボードAD
有料会員限定記事
ライフの人気記事