子のスマホ履歴、親はどこまで見ていいの? 親子間で「プライバシーの侵害」は成立するか

拡大
縮小
(写真:Taka/PIXTA)
当記事は弁護士ドットコムニュース(運営:弁護士ドットコム)の提供記事です

親が子どもにスマートフォンを買い与えるとき、時間制限やアプリの使用条件などのルールを決める家庭は多い。しかし、ある父親が「不定期で閲覧履歴を検査する」ことを条件にしたところ、14歳の息子に「プライバシーの侵害だと言われた」――。ネットの掲示板にこんな書き込みが投稿された。

父親いわく、検査する理由は「いかがわしいサイトを見ていないか確認するため」。もしも息子が閲覧履歴を消した場合は、その場でスマホを没収するつもりだという。

「プライバシー権の侵害にはあたらない」

このように親が子どものスマホの閲覧履歴をチェックすることは、息子が言うように「プライバシーの侵害」にあたるのだろうか。それとも親には、子どものスマホを自由にチェックする権利があるのか。浮田美穂弁護士に聞いた。

「子どもにもプライバシー権はありますが、子どもは親の『親権』に服しなければなりません。親権とは子どもを監護・教育する権利ですが、それは親の義務でもあります」

子どもの監護・教育目的であれば、プライバシー権を侵害するとはいえないのだろうか。

次ページ最初にするべきはフィルタリング
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
【逆転合格の作法】「日本一生徒の多い社会科講師」が語る、東大受験突破の根底条件
【逆転合格の作法】「日本一生徒の多い社会科講師」が語る、東大受験突破の根底条件
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT