これが「高速道路グルメ」の知られざる王者だ 奇跡の立地と食材の絶妙コラボに真髄を見た
文楽焼本舗 鬼平江戸処店の店長に人気の秘密を聞いてみた。すると、さまざまなスペシャリスト、通称「お好みたい焼き三銃士」がその味を支えていることがわかった。
ひとりは、生地つくりの担当。生地へのこだわりは圧巻で、絶妙な配合と混ぜ方で、ふわふわもちもちの食感を実現しているという。続いては、千切りの名人。大玉のキャベツ1個を、わずか1分半でほどよい大きさで均等にカットする。
そして最後は焼きのスペシャリスト。店長だ。火加減はお好みたい焼きの命。最新の器具を導入し、最適な温度による調理などによって味のクオリティーを保つ。
お好みたい焼きのポイントは、どこから食べても一口目からマヨネーズとソースが味わえるつくりと、隠し味に入れている、揚げ玉と紅ショウガを混ぜたシャキシャキキャベツだという。この「三銃士」の力によって美味しいお好みたい焼きが出来上がっている。
時には1日2000個以上もの売り上げる日もあるという。さすがは東日本のサービスエリア人気ナンバーワンの逸品だった。
奇跡の立地が人気の秘密だった!
それにしても、美味しいたい焼きやお好み焼きはほかにもたくさんある。その中で、羽生PAのお好みたい焼きが、ここまでズバ抜けて売れているのはなぜなのか?
実は羽生PAの駐車場には、大型バス用のスペースが完備されている。周辺のPAと比べても、大型車の駐車台数が断トツに多い。そして羽生は仙台、宇都宮、日光など人気観光地からの帰り道にある。東京まで残り70キロメートル、約1時間の位置にあり、東京に帰還する前の最後の休憩を取るために観光バスが集まる。
鬼平江戸処店の位置も絶妙だ。観光バスの利用者がトイレ休憩を取る時間はだいたい15分間。このときの利用客の行動は、まずバスを降りてトイレに行く。そこから出ると、ちょうどお好みたい焼きのいいにおいが漂っており、買ってバスに戻るという行動パターンになりやすい。
普通のお好み焼きは、手で持って食べられないが、お好み焼きをたい焼きの形態にしていることで、バスの座席でも食べやすい。奇跡の立地と絶妙な食材のコラボ。そう。お好みたい焼きとは、まさに高速道路グルメの申し子だったのだ。
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