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「記者失格」日経の「オヤジ」に言われ泣いた夜 日経記者時代に経験した古き良き家族主義

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昭和の家族のイメージイラスト
(イラスト:北沢夕芸)
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前回、カネボウの家族主義のことを書いた。個人主義とリモートワークが広がる中、社内の家族主義は「前時代的」となりつつある。

だが、会社から独立した「勝手な記者」の私が言うのもなんだが、家族主義的なマネジメントは、理屈をも超えた力を秘めている。

なぜ、そう思うのか。

今回は極めて個人的なことを書く。「そんなの読みたくない」という方は次のページをめくってください。私は極めて身勝手な個人主義者である。

会社の家族主義

その私が社会に出たのは、1990年、「バブル崩壊元年」のこと。

週刊誌『日経ビジネス』の編集部に配属され、流通サービス業グループのアパレル担当記者となった。右も左もわからない新人の私は、先輩記者から「お前が書く誌面なんてないから、パチンコでもしてろ」と言われていた。

当時、流通グループをまとめていたのは日経新聞出身の宮島デスク。「軍隊組織」といわれる新聞社にあって温和な人だった。

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