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富裕層の知られざる実像を覆面座談会で暴露 個人投資家、証券営業、税理士が明かす横顔

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富裕層の「生態」に詳しい税理士などが知られざる実情について明かす。

スーツ姿の男性3人が話をする様子
(写真:PIXTA)

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優雅に達観した生活を送っているように見える富裕層。ただ陰では投資や税金対策に頭を抱え、時にもがき苦しむ様子が垣間見える。6月19日発売『週刊東洋経済』の特集「富裕層のリアル 国内150万世帯、受難の時代」では、富裕層の偽らざる実像に迫った。
週刊東洋経済 2023年6/24号[雑誌](富裕層のリアル)
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世界的にインフレが加速した昨春以降、相場急変により投資で痛手を負った富裕層は少なくない。資産管理に苦しむ状況で、今後どう立ち回ろうとしているのか。富裕層による投資や節税術に詳しい3人に実情を語ってもらい、座談会形式でまとめた。

──クレディ・スイス(CS)のAT1債(永久劣後債)で、富裕層が大きな被害を受けました。ご自身にも何か影響はありましたか。

A 幸いにも、CSのAT1債には手を出していませんでした。利回りの高さは魅力的だったものの、格付け会社(S&Pグローバル・レーティング)がCSの長期格付けを昨秋に引き下げ、(投資不適格水準の)ジャンク級の一歩手前になっていました。リスクがかなり高いと見て避けていましたが、正解でしたね。

[参加者PROFILE]
Aさん(投資家)元証券ディーラーで現在は専業の個人投資家。得意分野は海外債券と暗号資産
Bさん(税理士)大手税理士法人に勤務。法人税、相続税関連の節税や海外取引に詳しい
Cさん(証券営業)大手証券会社に勤務し富裕層の資産管理業務を担当。主に保険分野に精通している

特別な顧客だとおだててハイリスクの債券を販売

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