相場急落で資産減少の危機が迫る中、課税逃れに走る富裕層が急増している。
優雅に達観した生活を送っているように見える富裕層。ただ陰では投資や税金対策に頭を抱え、時にもがき苦しむ様子が垣間見える。6月19日発売『週刊東洋経済』の特集「富裕層のリアル 国内150万世帯、受難の時代」では、富裕層の偽らざる実像に迫った。
「ロレックスの腕時計は、お気に入りのデイトナ1本を残して、あとはすべて売り飛ばした。買ったときの値段からすると、300万円ぐらいの利益が出たと思う。新しいロレックスを買ってもよかったが、今はアップルウォッチを着けている。メールなどをサッと確認できて便利なので、これで十分だ」
そう話すのは、元リクルートホールディングスの社員で、現在は専業個人投資家の黒田弘明さん(仮名、40代)。2014年にリクルートがIPO(新規株式公開)した際、100人以上が「億万長者」となったが、そのうちの一人である。
同社を離れてからは、リクルート株を売った資金を元手に、さまざまな金融商品に投資し、生計を立ててきた。現在5億円弱ある金融資産のうち、投資に充てているのは1億円強。株高の波に乗って順調に資産を増やしてきた。だが、昨春以降の相場急変で「2000万円弱の損失を出してしまった」という。
この記事は有料会員限定です。
ログイン(会員の方はこちら)
有料会員登録
東洋経済オンライン有料会員にご登録頂くと、週刊東洋経済のバックナンバーやオリジナル記事などが読み放題でご利用頂けます。
- 週刊東洋経済のバックナンバー(PDF版)約1,000冊が読み放題
- 東洋経済のオリジナル記事1,000本以上が読み放題
- おすすめ情報をメルマガでお届け
- 限定セミナーにご招待
トピックボードAD
有料会員限定記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら