米中対立の下、両国経済のデカップリングが進行している。『財新周刊』6月5日号の社論は、外資が活動しやすい環境の整備が対抗策になると指摘する。
5月末、米テスラのイーロン・マスクCEO(最高経営責任者)が中国を訪れた。数多くの政府高官と会談し、言動が注目を集めた。足元では反グローバリズムが加速し、国際地政学がかつてないほど複雑化している。中国が(外資企業への)協力と開放の拡大を続け、世界中の企業にとって良好なビジネス環境を整え、国内外の企業家を平等に扱うことは、中国経済の軌道修正への近道だ。デカップリングへの最善の対抗策ともなる。
外資の役割を重視し積極的に誘致
マスク氏の訪中は3年ぶり。今回の訪問の主要な目的は中国におけるテスラの発展で、中国での新プロジェクト立ち上げを期待されている。米中関係が悪化している現在においても、同社の上海ギガファクトリーは成功しているだけに、新プロジェクトに注目が集まるのは当然だ。
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