整備工場間で広がる「次世代自動車」への対応格差 24年から自動ブレーキの整備ができない業者も

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自動車業界では、自動ブレーキなど安全装備の普及が進むが、2024年以降はその整備ができない業者も出てくる。背景に何があるのか。

自動車整備工場でのデジタル機器を使った整備の様子
自動車整備工場では、デジタル機器を駆使した整備が一般的になっている(記者撮影)

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3月の平日の昼下がり。東京・神田の自動車整備業者・福井自動車の工場では、整備士がタブレット端末を手に作業を行っていた。

自動車整備用のスキャンツール
スキャンツールで自動車を診断すると、故障の有無が一目瞭然になる(記者撮影)

運転席のハンドルの下辺りにあるポートにケーブルを差し込むと、自動車とタブレット端末がつながった。画面上でシステムを起動させ、表示に従って車種や年式を順に選択していく。

最後に「オートスキャン」と書かれた箇所にタッチすると、故障診断が自動的に始まり、エンジンやエアバッグなど各種装置の故障の有無が表示された。

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