自動車整備士の卵たちが語るリアルな志望動機 「EVに興味ない」「ガソリン車が好き」の声も

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なり手不足が深刻な自動車整備業界にどんな思いで飛び込むのか、自動車整備士専門学校の学生たちに本音を聞いた。

【写真】東京工科大学校の授業風景
自動車整備士を育成する東京工科自動車大学校の授業風景。自動車メーカー直営の専門学校ではないため、さまざまな進路を希望する学生が集まる(写真:東京工科自動車大学校)

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自動車整備士を育成する自動車整備専門学校の入学者数は、2003年度の1万2394人から2019年度の6374人へほぼ半減した(全国自動車大学校・整備専門学校協会調べ)。国家資格である自動車整備士は、なり手不足が深刻化し平均年齢の上昇が進む。

とりわけ若年層の人材枯渇が叫ばれる自動車整備業界に若者はどんな思いを持って飛び込むのか。東京都内に3校を展開し、整備士育成で50年以上の歴史がある東京工科自動車大学校。その世田谷校の学生に話を聞いた(個別取材を基に座談会形式で構成、敬称略)。

大瀧尚弥さん:自動車整備科1年
田場滉太さん:1級自動車エンジニア科1年
岩本歩夢さん:1級自動車エンジニア科3年
(注)学年は取材を行った2023年1月現在。自動車整備科は2年制で、2級自動車整備士の資格取得と、ディーラーなどへの就職を目指す。1級自動車エンジニア科は4年制で、1級自動車整備士の資格取得を目指す。同科は自動車メーカーの研究開発職への就職志望者が多い。

車に詰まった技術のすごさに惹かれる

――自動車整備業界は、人手不足と高齢化が深刻になっています。業界の先行きに対する厳しい見方もありますが、なぜ入学を決めたのですか。

大瀧 父が車好きだったことがきっかけです。父のおかげで小さい頃から車の雑誌やアニメに触れる機会が多く、僕も車好きになりました。将来は車に関わる仕事に就きたいと思うようになり、整備士を志すようになりました。

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