新たな取り組みで再配達を80%削減
――これまで積極的に置き配を拡大してきました。現時点での成果は?
置き配は在宅、不在にかかわらず、顧客が指定した場所に配達する非対面の受け取り方法だ。玄関前やガスメーターボックス、自転車のカゴ、車庫、宅配ボックス、マンションの受付の 6カ所から選択できる。現在は75%の顧客が置き配を利用している。
日本は置き配で先行している地域の1つだ。2019年に岐阜県多治見市の実証実験から始まっている。この3年半、顧客からは便利な点が、ドライバーからも再配達が減るのでいいとフィードバックをいただいている。
ただし課題もあった。オートロック付きマンションでは、顧客が置き配を選択しても不在時にドライバーが建物に入れず、再配達しなければならなかった。
そこで、日本では2021年3月にキーフォービジネスを導入した。管理会社やビルのオーナーに許可をとり、専用デバイスを設置する。顧客が不在でもドライバーがオートロックを解除(配達時のみ)して配達し、再配達を減らせる。実際、導入済みのマンションでは再配達を80%以上も削減できている。
――残りの約20%はどういったケースですか?
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