自閉スペクトラム症という言葉ができたのは2013年のことだ。それまで自閉症やアスペルガー症候群などの名称で呼ばれていたものを、統合して生まれた言葉だ(以下本稿では単に「自閉症」と記す)。
社会的コミュニケーションが苦手であること、特定のものごとに強いこだわりを示すことなど、いくつかの特徴が挙げられている。スペクトラムという言葉が示すとおりその症状や程度は人によって大きく異なり、なかなか把握が難しい概念でもある。
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