キャッシュレス化などの荒波にもまれ、踊り場を迎えたセブン銀行。コンビニATMの存在意義や親会社との関係について、松橋社長に聞いた。
セブンのDNAに支えられている
――セブン-イレブンの新規事業として出発したセブン銀ですが、現在コンビニ店舗へのATM設置は一巡し、セブン&アイグループ外への設置を強化しています。社名から「セブン」を外せば、もっと自由にサービスを展開できませんか。
われわれは、コンビニ店舗のオーナーに育てていただいたという自負がある。普段ATMを掃除してもらったり、日々の売上金を(ATMに)入金していただいている関係で、オーナーに新しい機能を利用していただき、使いづらい部分を教えてもらったりしている。
「セブン」という冠も大事だが、お店にかわいがってもらっているというか、密着してやっているところも大切だ。おそらくほかのコンビニチェーンでは、ATMの運営部隊とお店がここまで一体にはなっていないんじゃないかな。
単に機械を置いてください、というだけでは(ATM事業は)成り立たない。そういう意味で、親密な店舗を抱える企業グループに属していることは、われわれにとって非常に大事だ。
――独立系となれば、例えばセブン-イレブン以外のコンビニ店舗への出店も可能になるのではないでしょうか。
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読み頂けます。
登録は簡単3ステップ
東洋経済のオリジナル記事1,000本以上が読み放題
おすすめ情報をメルマガでお届け
無料会員登録はこちら
ログインはこちら