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日本では排出量取引市場が見果てぬ夢となるのか 市場を健全に育てるために必要な3つの改善案

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白い煙をあげる工場の遠景
(写真:KAKU / PIXTA)

あれもこれも気になるのか。今の日本では万遍なく気を使った経済政策が掲げられている。しかし、日本に本当に足りないのは競争力と成功体験ではなかろうか。その意味でグリーントランスフォーメーション(GX)への投資がどれだけうまくいくかが重要だ。2050年にカーボンニュートラルを達成するために、官民連携で150兆円を投資したうえで、大きな市場にしていけるか。

GXリーグの創設

日本が排出量の削減目標を達成すること、この市場を経済成長の源にすること、これらがうまくいくためにはまずはカーボン・プライシングが欠かせない。排出する二酸化炭素(CO2)に価格がつけば、それは当該企業にペナルティーを科すことになり、排出量削減のインセンティブになる。あるいは排出削減目標を達成した場合にクレジットが発行できれば、安定した収益要因になりえるものとなったはずだ。こうしたクレジットからの収益で安定した利益構造を構築した米テスラの例を出すまでもない。

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