副業1年生の確定申告「うっかり大損」頻発4大ミス 「超残念な無知」で、気づけば10万円の損失も!

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

簿記というのは、経理のプロの入口であって、経営者の入口ではありません。複雑な帳簿のつけ方を学んだところで、事業の発展にはつながりません。もし勉強するなら、経営判断に役立つもので入門的なものを軽く勉強することをオススメします。

次が最後の「間違い」になりますが、副業初心者にとって最も気をつけるべき「間違い」といえます。記事の冒頭で述べた、「すべてやり直し」の最悪のケースを引き起こす可能性があるのです。

間違い④適切な知識がないままクラウド会計ソフトに手を出す

確定申告をするには、決算書を作る必要がある。そのためには売上と経費を集計する必要がある。この考え方は正しいです。しかし、集計のために、いきなりクラウド会計ソフトに手をつけるのは危険です。

そもそも市販の会計ソフト(クラウドを含む)というものは、本来の簿記の仕組みを分かっている人が、帳簿をつけるために作られています。したがって、知識のない人が使っても、まったく使いこなせません

知識がない人が無理やりクラウド会計ソフトを使うとどうなるか。それはそれは恐ろしい世界が待っています。修復不能な、メチャクチャな帳簿ができあがって、たとえ税理士に相談しに行ったとしても「イチからやり直しです」といわれるのが関の山です。

難しいことにいきなり挑戦しなくても、エクセルで売上や項目ごとの経費を集計するだけでも、規模の小さいうちは問題なく申告できます

副業成功のカギは「最低限の知識」と「利益の追求」

まとめると、副業の確定申告の致命的な「4つの対応間違い」とは次の4つになります。

①売上があがる前から税金を気にしすぎる
②青色申告の申請をしていない
③いきなり簿記の勉強をはじめる
④適切な知識がないままクラウド会計ソフトに手を出す

確定申告は大切ではありますし、いいかげんにしてしまうとまずいこともあります。しかし、副業は本業の余暇を使って行うため、限られた時間でいろいろなことを行わなくてはいけません。

副業で成功するためにも、今回ご紹介した「4つの対応間違い」を忘れずに、必要最低限の知識をもったうえで、副業そのものの利益をあげることが重要です。

福島 宏和 個人事業主・確定申告専門税理士

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

ふくしま ひろかず

日本初の個人事業主専門確定申告代行サービスを提供(広島から全国対応)。累計申告数1300件以上。

「税理士は敷居が高い」「自分で帳簿記入できない人は相手にしない」といった先入観をなくすことをモットーに、読者や顧客に寄り添った活動をしている。

現在は確定申告に加え、フリーランスなどに対して利益の計画管理、コーチングによる課題発見・解決を通じて「本業に専念できる環境づくり」に貢献している。

著書に『副業を始めたいんですけど、税金ってどうしたらいいですか?』(東洋経済新報社)『フリーランス・個人事業の絶対トクする! 経費と節税』(ダイヤモンド社)、『これって経費になりますか?』(税務経理協会)がある。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事