秋葉復興相が辞表提出、閣僚交代は改造後4人目 内閣改造「少なくとも年末年始は考えていない」
秋葉賢也復興相は27日、岸田文雄首相に辞表を提出し、受理された。政治資金を巡る問題を野党が追及していた。閣僚の交代は8月の内閣改造以降、4人目。後任には渡辺博道元復興相を充てる。岸田文雄首相が記者団に明らかにした。
岸田首相は秋葉氏自身が辞任を決断したと説明。相次ぐ閣僚辞任に関しては「私自身の任命責任について重く受け止めている」とした上で、「山積する課題への取り組みを続けていかなければならない。こうした政治の責任を果たすことをもってその職責を果たしていきたい」との考えを示した。
一部で取り沙汰されている内閣改造の可能性については、「少なくとも年末年始、内閣改造は考えていない」と述べた。
これに先立ち秋葉氏は記者団に対し、首相に辞表を提出したことを明らかにし、辞任を決断した理由について「来年の通常国会を控えている今、当初予算や法案の審議を停滞させてはならない。このことを第一に考えた」と説明した。自身の問題については「違法性は何一つなかった」と語った。
来年1月の国会召集前に態勢の立て直しを図る形となる。改造後に辞任した4人のうち、山際大志郎氏は麻生派、葉梨康弘、寺田稔両氏は首相が率いる岸田派、秋葉氏と新たに就任する渡辺氏は同じ茂木派に所属している。渡辺氏は安倍晋三内閣でも復興相を務めた。
日本経済新聞電子版が25日に報じた12月の世論調査によると、岸田内閣の支持率は35%で11月の前回調査から2ポイント低下し、昨年10月の発足からの最低を更新した。
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著者:萩原ゆき
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