日本では年間約40種の切手が発行されている。日本郵便の切手・葉書室所属の切手デザイナーは現在8人。企画立案、図案制作、関係各所との調整、発売後の広報にいたるまで、すべての工程に携わる。
切手デザイナーたちの想いと仕事
「ボーイスカウト日本連盟創立100周年」というテーマが決まったら、まずはキャンプを取材しにいく。子どもたちを観察し、ボーイスカウトとは何かが実感として理解できて初めて絵のモチーフが決まる。小さな画面で特徴を表現するためのデフォルメと、図鑑のような正確さを両立させる難しさ。
このときは帽子にバッジと紐(ひも)をつけてほしいと言われ描き直した。こうした指摘は関連団体、監修役の専門家ほか、社外校閲者からも入る。評者も本の挿画を校閲することがあるが、花の「雄しべと雌しべの角度が違う」と指摘できる自信はない。
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読み頂けます。
ログイン(会員の方はこちら)
無料会員登録
登録は簡単3ステップ
東洋経済のオリジナル記事1,000本以上が読み放題
おすすめ情報をメルマガでお届け
トピックボードAD
有料会員限定記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら