イタリアのクロゼット国防相とタヤーニ外相は、欧州中央銀行(ECB)の最近の利上げとラガルド総裁のタカ派的論調に対する批判を強めた。
メローニ首相の盟友であるクロゼット氏は18日掲載されたスタンパ紙とのインタビューで、「この時期の与信抑制は極めて重い決定だ」と発言した。
さらに、ECBの保有債券ポートフォリオを圧縮する量的引き締め(QT)計画などにも言及し、イタリアは1000億ユーロ(約14兆4400億円)規模の信用収縮に陥る恐れがあると述べた。
ECBが0.5ポイント利上げ、大幅利上げ継続へ-QTは3月開始
ECBの15日の決定を巡っては、クロゼット氏に続き、サルビーニ副首相もイタリアにとってありがたくない「プレゼント」だとの立場を表明している。
また、タヤーニ外相は18日に掲載されたソレ24オレ紙とのインタビューで、ECBは政策を決定する上で独立しているとしながらも、インフレはエネルギーコスト高騰が主な原因であり、「この段階で企業と家計の借り入れコストを引き上げるのは間違いだ」との見解を示した。
イタリア10年国債のドイツ債に対する上乗せ利回りは先週、ECBの決定を受けて214ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)に拡大し、11月初旬以来の高水準となった。
原題:Italian Ministers Step Up ECB Criticism, Warn of Credit Crunch(抜粋)
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著者:Marco Bertacche
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