東洋経済が選ぶ、保護者にお薦め「子育ての悩みに今すぐ役立つ」本10冊 新しい教育トレンドを家庭で取り入れるヒント
「貯蓄から投資へ」と言われて久しいが、その流れは遅々として進んでいない。学校教育においても「お金の教育」が取り入れられた今、改めて親世代もお金の知識をアップデートしてはいかがだろうか。
マンガ 脱・「不登校」2(著:加藤善一郎)
不登校の児童生徒数が、9年連続で増加し今年も過去最多となったことをご存じだろうか。実際に不登校の子を抱える保護者の悩みは尽きないことと思うが、今や不登校はどこの家庭でも起こりうる事象になっている。
そんな不登校の背景にある「起立性調節障害(OD)」と複合する発達特性をマンガでわかりやすく解説したのが『マンガ 脱・「不登校」2 起立性調節障害(OD):長期化する「OD複合型」への対応』(著:加藤善一郎、マンガイラスト:河西哲郎/学びリンク)だ。
漫画では「長期化する不登校の要因」「起立性調節障害が改善されても、なぜ学校に通えないのか」を中心に物語が描かれ、起立性調節障害や発達特性を改めて正しく理解するとともに、WISC検査への評価やIQだけではわからない隠された「知的アンバランス」の存在などを明らかにしている。本人が何にどう困っているのかを整理し、本質的に起立性調節障害や不登校を改善していく姿が描かれている。
PTAのトリセツ(著:今関明子、福本靖)
最後に紹介するのは、昨今全国の学校で問題となっているPTAのあり方について考える際に手助けとなる一冊『PTAのトリセツ〜保護者と校長の奮闘記』(著:今関明子、福本靖/世論社)だ。
子どもが在籍している間に「一度はPTAの役員をやらなければならない」という学校が多いため、「しぶしぶ手を挙げた」「本当に必要なのか?と思う活動が多かった」「保護者同士で意識の違いがあり運営に苦労した」など、PTAの問題点を指摘する声が増えている。
そんな中、本書にはPTA不要論を覆す逆転の発想でさまざまな問題を一つひとつ解決して新たな組織をつくり上げたPTA改革の顛末がまとめられている。実際に校長としてPTA改革を指揮した福本氏と、PTA会長として一緒に改革を進めた今関氏の著作だけに、説得力がある。
(注記のない写真:amadank / PIXTA)
東洋経済education × ICT編集部
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