東洋経済が選ぶ、保護者にお薦め「子育ての悩みに今すぐ役立つ」本10冊 新しい教育トレンドを家庭で取り入れるヒント

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明治以来変わらないといわれていた日本の教育の姿が変わりつつある。公立の小中学校には1人1台端末が配布され、「主体的・対話的で深い学び」といわれるアクティブラーニングが推進されるほか、小学校では英語、プログラミング教育が必修化、中学校以降も情報教育が拡充、金融経済教育や資産形成を学ぶなど新しい教育が始まっている。そんな中、保護者も教育に対する知識、イメージをアップデートする必要があるのではないか。ここでは、新しい教育トレンドを家庭で取り入れるヒント、また保護者の悩みに寄り添う教育関連の本を10冊紹介したい。

しなさいと言わない子育て(著:ボーク重子)

しなさいと言わない子育て
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「ゲームをやめなさい」「歯を磨きなさい」「靴をそろえなさい」。あなたは1日に何回「しなさい」と言いますか? 「しなさい」と言わずに済むならば、どんなに気持ちが穏やかだろう。言わずとも自分でやる子なら親として、なんとうれしいことだろう。そう思いつつも、ついつい口に出てしまう言葉が「〜しなさい」ではないだろうか。

だが、「しなさいと言わない子育て法がある」と話すのがボーク重子氏だ。ボーク氏は自己肯定感や自己効力感、自制心といった数値化できない非認知能力を調査・研究し、子育てにおいて実践するパイオニア。そんなボーク氏の最新刊『しなさいと言わない子育て』(著:ボーク重子/サンマーク出版)は、ボーク流子育ての基本が、最も簡単にわかる入門書、しかも漫画版だ。

漫画だからサクサク読めてしまうことはもちろん、子どもとの関わりの中で大切にすべきことがわかり、改めて親子関係について考えるきっかけを与えてくれる一冊だ。

私がハーバードで学んだ世界最高の「考える力」(著:廣津留すみれ)

私がハーバードで学んだ世界最高の「考える力」
『私がハーバードで学んだ世界最高の「考える力」』(ダイヤモンド社)書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

日本の公立高校から海外大学に進学する子が、少しずつだが出てきている。以前は、海外大学に直接進学するのはインターナショナルスクールや国際バカロレア出身の子が多くを占めていた。それが渋谷教育学園幕張高等学校や広尾学園高等学校のようなトップクラスの進学校へと広がり、まだまだレアではあるものの「公立高校から海外有名大学に進学」という例も増えている。

その一人である廣津留すみれ氏は、大分県の県立高校から独学で米ハーバード大学に現役合格し、首席で卒業。さらには世界最高峰のジュリアード音楽院も首席で卒業したバイオリニストだ。今はコメンテーターを務めるなどテレビで活躍しているので知っている人も多いかもしれない。

『私がハーバードで学んだ世界最高の「考える力」』(著:廣津留すみれ/ダイヤモンド社)は、そんな廣津留氏のハーバードでの経験を基に思考力の鍛え方や問題解決力の高め方、作文能力の高め方など、受験や仕事にもすぐに役立つ59のルールを紹介している。海外大学で得た学びとは、どんなものなのかをうかがい知ることのできる一冊だ。

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