土佐兄弟・卓也「母校」に帰る、成城中学・高等学校で恩師の現校長と直接対談 6年間の濃い青春生活に思う「学校選び」のコツ

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思い出の体育館と、小体育館のステージの上で

「楽しいことを選ぶ」、成城の6年間で人間性が決まった

――学生時代の経験は今にどう生きていますか?

卓也:生きているどころではなく、成城の6年間 で完全に僕の人間性が決まったと思います。実は僕、大学卒業後に保険会社に勤めた後、I T企業にも転職していて。そこからお笑い芸人になるって結構ふざけた選択じゃないですか。今思えば、学生時代にその時々でやりたいことを全力でやり尽くした経験と似ているんですよね。転部は大変なこともありましたが、それすらよい思い出だからこそ大人になっても「今の自分が楽しいこと」に素直になれる。それもこれも、成城の先生が、生徒一人ひとりの個性を温かく見守っていてくれたからです。

岩本:成城には、ある程度「君たちの好きなようにやってみなさい」という校風があります。基本的には生徒から提案されたことを尊重し、なるべく応えるようにしています。最近は学校にビオトープを作りたいと生徒が提案してきて、校内の一角を提供しました。提案すれば教師が前向きなリアクションをくれるという経験を通し、自信をつけてもらいたいです。大学受験も大事ですがやはり中高の経験は貴重ですから。

そういえば、今年は成城の学生が土佐兄弟のイベント運営に参加しました(「土佐兄弟の青春文化祭2022 ~Zったい忘れられない1日をキミに〜」)。チケットのもぎりや舞台設営の一部を担当してとても楽しかったようです。今後はこうした学校外のつながりも積極的に持ちたいですね。

偏差値や進学率では推し量れない「雰囲気」を確かめて

――成城に一目ぼれで入学し、今も愛校心に満ちあふれる卓也さん。最後に学校選びのコツを教えてください。

卓也:何より、自分で学校に足を運ぶことです。偏差値や大学進学率も大事ですが、数字だけではわからないことが絶対にあります。実際に訪れて生徒たちの表情や学校の雰囲気を味わうだけでも、自分に合うかがわかりますよ。中学や高校で過ごす時間は人生の中でも本当にかけがえのないものですから、いろいろな学校に出かけて子どもが自分で選べるよう、先生や保護者の方からも働きかけてもらいたいですね。

(文:末吉陽子、撮影:梅谷秀司)

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東洋経済education × ICT編集部

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小学校・中学校・高校・大学等の学校教育に関するニュースや課題のほか連載などを通じて教育現場の今をわかりやすくお伝えします。

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