サイネックスは気仙沼支店が被災。来期以降は広告出稿停滞のリスク【震災関連速報】
「テレパル50」や自治体の行政情報誌を発行するサイネックスは、東日本大震災の影響で、気仙沼支店(宮城県気仙沼市幸町)が被害を受けた。建屋の倒壊はなかったものの、津波の漂流物でビル1階部分の壊滅が大きい。気仙沼支店の従業員6人については安否確認を急いでいる。避難指示により支店には立ち入りできない状況が続いており、復旧のメドはまだ立っていない。
東北地方には他に、福島、山形、盛岡、仙台など合計8営業所を擁する。水戸や土浦にも営業所を有しているが、いずれも建物等の損壊は比較的軽微だった。ただ、断続的な停電や、水道の制限が続いており、営業活動が影響を受けている。
刊行物の主力工場は三重県なので、生産面へのダメージはなかった。紙など資材調達の停滞も現状は発生していない。
今後の業績に与える最大のリスクは、クライアントからの広告出稿の停滞だ。会社側は現時点で、クライアントからの広告キャンセルは出ていないとするが、広告収入が事業柱なだけに、来12年3月期以降の影響が懸念される。
(西澤 佑介 =東洋経済オンライン)
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