「転職」よりも「日々の習慣変化」が幸福度を上げる 「節約」検索は時間の無駄で、ストレスの元凶

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

この状況を私たち研究者は「タイム・プア」と呼んでいますが、パンデミック下で「タイム・プア」に悩む人は増えるばかり。多くの人々がより意識的に自分の時間をコントロールする必要性に迫られているのです。

私が一貫して伝えたかったのは、「お金よりも時間を優先せよ」という考え方です。また、本書ではどのようにすれば「タイム・プア(時間的に貧乏)」から脱却し、「タイム・リッチ(時間的に裕福)」な人生を送れるのか、その具体的な手法についても詳述しています。現在、世界は少しずつ平常化が進み、パンデミック後の世界に向かいつつありますが、この考え方や手法はより共感されているように感じています。

自分の時給を計算することがオススメな理由

アシュリー・ウィランズ(Ashley Whillans)/ハーバード・ビジネススクール アシスタント・プロフェッサー。専門は行動科学及び社会心理学。主に非金銭的報酬が社員のやる気や幸福感に与える影響について研究。同校のMBAプログラムにて選択科目「モチベーションとインセンティブ」を担当。日本のベンチャー企業の報酬制度を題材とした「Social Salary Setting at Spiber」をはじめ数多くのケース(教材)を執筆。著書に『TIME SMART(タイム・スマート)』(東洋経済新報社)(C)Evgenia Eliseeva

――『TIME SMART』では私たちの価値観を逆転させるような助言が数多く掲載されていますが、中でも「最安値を探し回るために、無駄に自分の時間を使わない」という項目にハッとさせられた読者は多いと思います。特に日本では質素倹約は美徳と考えられていることもあり、ついつい私たち日本人は節約のために自分の時間を投入しがちです。どのようにしたらこうした行動を変えられるでしょうか。

ウィランズ:まずは自分の時給を計算することから始めてみてはどうでしょうか。仕事に就いている方々は年収から時給を割り出してみればよいですし、仕事に就いていない方々は、自分がいまやっている家事を専門業者にやってもらったら1時間あたりいくら払わなくてはならないかを考えてみるのです。

次ページ節約が「浪費」になる理由
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事