「転職」よりも「日々の習慣変化」が幸福度を上げる 「節約」検索は時間の無駄で、ストレスの元凶

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――「お金よりも時間を優先せよ」という考え方は、頭では理解していても、いざ実践してみると難しいと感じている人も多いと思います。お金よりも時間を優先する人生を送るためには、時には思い切って環境を変えることも有効でしょうか。

私は何も「働くのは週に4日にしましょう」とか「長時間労働を課すような会社は辞めてしまいましょう」と言っているわけではありません。こうした極端な行動をとることは現実的ではありませんし、本質的な幸せにもつながりません。

大きな変化、思い切った行動よりも日々の時間の使い方

一般的に私たちは「もっと幸せになるためには、大きな環境の変化や思い切った行動が必要だ」と考えがちです。転職、結婚・離婚、引っ越しなど、自分の環境を変えれば、きっといまよりももっと幸せになれるだろうと思いこんでいるのです。

ところが、こうした変化は一時的なもので、すぐに人間は新しい環境に慣れてしまい、元の状況に戻ってしまいます。私たちの研究によれば、「毎日、10~30分、時間の使い方を変えた場合」と、「転職等環境を大きく変える行動を1回行った場合」を比較してみた場合、前者のほうが、幸福度が増すことがわかっています。仮に転職をしたとしても、日々の時間の使い方が変わらなければ、結局、幸せにはなれないのです。

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