習体制の維持は既定路線。ただしどんな役職に就くかは不明。ポスト習も注目点だ。
政治の重要イベント「北戴河会議」が8月中旬、幕を閉じた。共産党の幹部や長老らが重要政策や人事を決めるが、毛沢東時代からその開催と閉幕が公表されることはない。会議は指導者たちの権力闘争の場でもある。
今年の会議はいつ終わったのか。中国系カナダ人の富豪、肖建華に有罪判決が下された8月19日の少し前だという噂が流れた。
北戴河会議終幕の重要性
肖は有力経済人で、党幹部の海外資産管理人つまりはマネーロンダリング役を務め「白手袋」と呼ばれていた。5年前に逮捕され、何の音沙汰もなかったところに、懲役13年の有罪判決が突然公表された。その裏には何らかの意図があると受け止められた。と同時に「北戴河で人事が固まったから公表された」との見立てが北京では広がったのである。
市民の間では、肖への懲役13年と、経営する会社に対する550億元(約1兆1000億円)の罰金は軽すぎるとの見方が多かった。「だからこそ判決への反発を恐れ、人事が固まる前には出せなかったのだ」との臆測が広がった。
この記事は有料会員限定です。
東洋経済オンライン有料会員にご登録頂くと、週刊東洋経済のバックナンバーやオリジナル記事などが読み放題でご利用頂けます。
- 週刊東洋経済のバックナンバー(PDF版)約1,000冊が読み放題
- 東洋経済のオリジナル記事1,000本以上が読み放題
- おすすめ情報をメルマガでお届け
- 限定セミナーにご招待
無料会員登録はこちら
ログインはこちら