
(写真:中曽根氏提供)
小さい頃から、自分の考えを持つことを促され、同時に人の話を聞くことを学ぶことで、意見の違いを尊重し合うこと、合意形成は多数決ではなく、粘り強く対話することによってのみできるということを国民全体が知っているのです。
多分それは、戦後、民主主義をあてがわれた私たちとは違い、苦難を経て民主主義を勝ち取ってきた歴史の差でしょう。だから、私たちはまだうまく扱えなくても仕方ない。でもアップデートしていくことが大切です。
以前取材をした元麹町中学校長の工藤勇一氏は、「教育だけが社会を変えられる」と語っていらっしゃいましたが、日本の教育はどこを目指しているのでしょうか? 大きなグランドデザインのないまま、目先のことにとらわれているうちに、意志を持たない国として、世界から取り残されてしまうのではないか……。今回久しぶりに朋子さんと話をしていて、そんな危機感を感じました。皆さんはどう思いますか?

教育ジャーナリスト/マザークエスト代表
小学館を出産で退職後、女性のネットワークを生かした編集企画会社を発足。「お母さんと子ども達の笑顔のために」をコンセプトに数多くの書籍をプロデュース。その後、数少ないお母さん目線に立つ教育ジャーナリストとして紙媒体からWeb連載まで幅広く執筆。海外の教育視察も行い、偏差値主義の教育からクリエーティブな力を育てる探究型の学びへのシフトを提唱。「子育ては人材育成のプロジェクト」であり、そのキーマンであるお母さんが幸せな子育てを探究する学びの場「マザークエスト」も運営している。著書に『1歩先いく中学受験 成功したいなら「失敗力」を育てなさい』(晶文社)、『子どもがバケる学校を探せ! 中学校選びの新基準』(ダイヤモンド社)、『成功する子は「やりたいこと」を見つけている 子どもの「探究力」の育て方』(青春出版社)などがある
(写真:中曽根氏提供)
(注記のない写真: butenkow / PIXTA)
執筆:中曽根陽子
東洋経済education × ICT編集部
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