「BA.5急拡大」ワクチン3・4回目接種どう考えるか 田村前厚労省「現行でも重症予防には一定効果」

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この急拡大にどう対応したらいいか(画像:FNNプライムオンライン)

橋下徹氏(番組コメンテーター、弁護士、元大阪府知事):高齢者はワクチン4回目接種の対象だ。私の母は今週打つが、BA.5対応のワクチンが出てくるのであれば、それを待ったほうがいいのか。

田村氏:今のワクチンは感染予防効果が非常に短いと言われている。若い人は3回目接種である程度重症予防効果は維持できている。しかし、高齢者はもともと抗体価がつきにくく、落ちて行くのも早い。4回目を打たないと、感染した場合重症化するおそれがある。

橋下氏:今のワクチンを打てばいいのか、BA.5対応のワクチンを待ったほうがいいのか。

オミクロン株は軽症といってもつらい

岡部信彦氏(政府新型コロナウイルス感染症対策分科会メンバー、内閣官房参与):理想的なものを打とうとするのであれば、待ったほうがいいが、その時間差で感染者数は急激に増えてくる。重症化する割合を身近なものとして考えるかどうか。私はあるものを早く使ったほうがいいと思う。

橋下氏:今のワクチンもBA.5に対して重症化を軽減する効果はあるということか。

岡部氏:それはもちろんある。今までワクチン接種を受けて免疫をつけてあるならば、そこに加えて接種することでバッと“思い出し”がかかる。そういう意味では、4回目接種をやるなら早い方がいい。

松山キャスター:そもそも現行のワクチンについて、20代はまだまだ接種率が伸び悩んでいる。

黒岩祐治氏(神奈川県知事):神奈川県も若年層の接種率はだいたい6割程度だ。もっともっと広めていかなければいけない。例えば、このような漫画。コロナの軽症、オミクロン株は軽症だと言うが、こんなにつらいんだということをメッセージとして出していく。だからワクチンを打った方がいいよ、と。ワクチンを打ったからかからないということではなく、重症化しないということはとても大事なこと。早くワクチンを打ってほしい。ありとあらゆる手段を通じて、若い人にもメッセージを届けようとしているところだ。

黒岩祐治・神奈川県知事は漫画でオミクロン株のつらさを訴えた(画像:FNNプライムオンライン)

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