Z世代との絶望的な溝、「聞き上手に徹する」正解 NPO法人しごとのみらい理事長・竹内義晴氏に聞く

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竹内義晴(たけうち・よしはる)/NPO法人しごとのみらい 理事長。1971年生まれ。日産高等工業学校卒業後、日産自動車に入社。日産テクニカルカレッジで学びブレーキ開発等に従事。98年IT関連に転職しシステム開発。2010年人材育成や職場改善コンサルティング等の当NPO設立。17年サイボウズに週2日フルリモート複業社員として入社。新潟県妙高市のワーケーションや地域複業事業にも参画。(撮影:今井康一)
コロナ禍の在宅勤務から出社生活に戻り、改めて20代Z世代とのかみ合わなさに、呆然と立ち尽くす先輩社員たち。「どう接していいのかわからない」vs.「あの人には何を言ってもムダ、諦めてる」の深い溝。自身もかつて管理職時代にコミュニケーションで悩んだ著者が、若手とのギャップを縮めるノウハウを伝授する。
Z世代・さとり世代の上司になったら読む本 引っ張ってもついてこない時代の「個性」に寄り添うマネジメント
『Z世代・さとり世代の上司になったら読む本 引っ張ってもついてこない時代の「個性」に寄り添うマネジメント』(竹内義晴 著/翔泳社/1760円/238ページ)書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。

──古くて新しい世代間ギャップ。今それをより強く感じるのですが。

社会環境も職場環境も激変しましたよね。1996年以降生まれのZ世代は、人口減少社会で激しい競争の経験が少ない。競争よりも協調を重んじる教育を受けて育ち、緩い横のつながり中心で縦社会に慣れていない。SNSやビジネスチャットで素早く情報交換し、メールさえ面倒に感じてしまう。

職場環境も上意下達のピラミッド型に制度疲労が起こっていて、彼らに昔の精神論は通用しない。極端な話、上司が嫌なら関わらなきゃいい。上と下に挟まれて、いちばん心が折れそうなのが30、40代の中間管理職たちです。

──相いれない正しさと正しさのぶつかり合い、でしょうか。

自分の「私はこう思う」は自分にとって正しい。でも相手にも「私はこう思う」が当然ある。新人からLINEで休みの連絡が来て、何でLINEなんだと思いがちだけど、手っ取り早さのほかに、突然の電話で仕事の邪魔はできないという彼らなりの配慮があるかもしれない。僕の大学生の娘は固定電話が苦手です。誰がかけてきたのかわからないのがすごくストレスみたい。まあ仕方ないよなと思っちゃうんですね。特定の相手との通話が当たり前の世代。頭の中のOSがそもそも違うんだから。

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