驚愕の出席ゼロも!取締役会出席率ランキング ガバナンス意識が高まる中、再任議案にNOも

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出席ゼロでも理由は不明瞭

社外取締役の中で、最も出席率が低かったのはNEW ART HOLDINGSの小山政彦氏。船井総合研究所の社長を務めた人物で、現在は風土という会社を自ら設立、代表取締役会長の座にある。

NEW ART HOLDINGSでは過去1年間に取締役会を14回開催したが、小山氏はすべて欠席した。小山氏は前回集計時も出席が0回でワースト1位。株主総会の招集通知には理由の説明がなく、会社側に問い合わせたものの「今後は出席率を改善していただくよう、検討してまいります」との回答だった。会社側が小山氏の再任を提案しているということは、今年こそ改善される見込みなのだろうか。

電算の社外取締役である宇都宮進一氏も上位の常連だ。今回は出席率16.7%でワースト4位だったが、前回も出席率が38.9%と低く、ワースト4位だった。

同社の招集通知には「当社は社外取締役及び、社外監査役が出席しやすいように、取締役会の日程を早期に調整のうえ決定しております。また、会議の方法として電話やWebシステム等を活用し、参加しやすい環境整備に努めておりますが、取締役 宇都宮進一氏につきましては、兼務される職務の日程と当社取締役会が重なる日が生じたため出席率が低くなりました」とある。

事務局としてはさまざま手を尽くしているということだろうが、結果として出席率は悪化している。抜本的な対策が必要だ。

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